憲法を書いてみよう

今の日本が中国や韓国の反日政策に振り回され、ロシヤとの北方4島返還や拉致被害者問題が解決できないことは周知のとおりです。僕は長い間それは仕方のないこととあきらめた気持ちでいました。でも何度も同じ繰り返しの政治や外交の様子を見ていると、これは「日本」の問題なのではないかと思うようになりました。

 

日本は自分自身の意見ががない、つまり本当の意味での独立国ではないと気が付きました。ちょっと話はずれるかもしれませんが、学生のころ僕はアメリカにしばらく滞在したことがあります。その時自分も含め日本人は自分の意見をしっかりと言えない、と感じました。例えば、日米の貿易摩擦があるがどのような解決策があるか、なんているテーマに対し客観的に他の人に納得いく話がなかなかできない。それまでの育った環境で議論することをを避けてきたために自分の意見をなかなか持てないのです。実はこれこそいまの日本の状況を作り出した原因と考えられるのではないでしょうか。

 

自分自身の頭で考えて意見を言う、ということは国際社会にちゃんと生きていくうえでは大事なことです。たとえば日本は、与えられた平和の中で平和とはどう実現するかということを考えずにそれを前提として暮らしてきました。教育や家族や政治や社会など、第二次大戦後ガラッと変わったにもかかわらず、それらを与えられたものとして受け入れて、日本人は根本を考えることなく言われるままに流されてきたように思われます。

 

今こそ、自分はなんであったかを呼び戻し、独立した精神をもった国民になる必要があります。僕はそのとってもいい手段は、憲法を自分たちで書いてみることだと思うのです。突然に憲法なんて言うと突拍子もなく思われますが、まさに今の憲法は「与えられた」ものであり、その後何もその「根本」を考えずに来たものであります。ですから一部を直すとかいう前に、そもそも憲法とは何なのかという点から考えるべきなのではないでしょうか。

 

憲法を書く前提として、人とはどのような存在か、国とは何か、この世で大切なものは何かなど根本を考えなくてはならないのです。そしてそれこそ日本人が真に独立するために今やらなくてはならないことと思います。今後憲法改正の国民的議論がなされなくてはなりませんが、その時どれだけの日本人が自分の頭で考えているかが問われると思います。