物に命を吹き込む

昨日は、人を人として見るか、物として見るか、そのちがいについて考えてみました。その延長ですが、物に命を吹き込むと言う事を考えてみます。物に魂を宿すと言ってもいいでしょう。これに気が付いたのは、インスタグラムという画像投稿のサイトです。

 

インスタグラムとは、気に入った風景や食べ物などを、写真でアップし公開するサイトです。アップされた写真を見て、よかったら「いいね」を送りあうのです。その中で、気に入ったぬいぐるみをいろいろな場面にセットして写真を撮っている人がいます。ぬいぐるみが、食事をしたり、寝そべったり、話をしたり、考えたり、笑ったり、困ったり、色々な場面を演出するのです。まるで、そのぬいぐるみが、生きていて、投稿する人にとって友達だったり、ペットだったりする風なのです。そしてそれは、ぬいぐるみと心を通わせているからこそ可能なのです。

 

人を物としてみようとする人がいる一方で、物に人の心を見つける人もいるのです。ぬいぐるみに魂を宿らせた人のインスタグラムは、それを見た人にもその魂が伝わってくるようです。その証拠に、人気のあるインスタグラムは何百、何千ものフォロワーがいるのです。人間とは、奥深いものだなあと感じます。