枘(ほぞ)木組み

木工作業台を作成しました。僕のテーブルソーは、丸のこを下にビスどめした簡易型であります。小さいし、精度も出ません。ただ、さすが丸鋸による最断面は、のこぎりでやる場合より綺麗です。今回、より大きな長い断面を作成するため、テーブルソー横に作業台を追加に作成したのです。

 

ですから、作業台とはいっても、精度が要求されます。足がグラグラしているなんて論外です。ベニアの天板に足になる角材を付けるだけなのですが、意外と難しいのです。まず、足の付け根の「直角」が難しい。単に角材を横に切るだけでも、なかなか直角にならないのです。おまけに、4本足を正確に同じ長さにしなくてはなりません。また、それを天板にねじ止めし、補強金具を使ったとしても強度は出ません。しばらくやってみて、そに方法はあきらめ、木組みで作成することにしました。4本足を枘組の横棒で固定し、その全体を天板に嵌め込む構造です。

 

でも、僕のは下手くそで、突き合わせ面に隙間ができたり、ちょっとねじれてはまったり、見せられたものではありません。ノコギリやノミは切れ味も良くなく、作業は骨が折れました。しかし、一度組み立てると、とても丈夫で安定感がある作業台ができました。枘組はこれまで何度かチャレンジしてきましたが、今回のが一番綺麗にです。老齢になっても、少しずつでも進歩している、という実感は、精神的にもとても良いものであります。

 

今回の枘組で注意した点を書いておきます。

①枘穴の大きさは、持っているノミの刃幅に合わせた。これで作業が精度良く早くできました。

②枘は、枘穴に比べて周囲1mm大きく削り出した。嵌め込むときに、枘の周囲を調整しながらやりますが、木目に沿って細くしていくので、それほど難しくはありません。

 

多少のくるいは気にしないで、全体を天板に打ち込んでいきました。結構精度が出たと思います。ただ、反省すべきは、胴部分と突き合わせ面にに隙間ができていることです。鋸のせいにしたいのですが、やはり僕の腕の限界ですかね。でも、これで25cm以上の長さでも、切れる様になりましたので、次回からは、正確に綺麗にできます。そうすると、残念ながら、僕のノコギリ技量は進歩しませんが(笑い)。