作りたいもの

僕は、小さい頃から、物を作ることが好きでした。作ることで、色々なものに挑戦してきました。木工が僕のベースですが、簡単なロボットなどの電子機器も僕がチャレンジしてきたものです。これ以外には、裁縫・革細工・彫金など。

 

僕が、作るということにこれだけ心がかきたてられてきたのは、「楽しさ」だったと気が付きました。子供が遊びに夢中になるのは、それが楽しいからです。その「楽しさ」です。

 

楽しさが、生きるエネルギーの原点であるということは、妻から気づかされました。妻はもう還暦を過ぎていますが、未だに子供の心を保った珍しい人だと思っています。その妻が、100均で買ってくるオブジェは子供心満載です。動物やキャラクター、そして遊園地にあるような遊具です。ただそれらを買ってくるだけならだれでもできます。しかし、それを妻が机やテーブルや窓際に配置すると、魂が入るように、楽しさが表現されるのです。

 

この事は、妻のピアノ教室にやってくる小学生や年長さんの反応を見ると分かります。子供たちはピアノのレッスンはそっちのけで、それらのオブジェに夢中になるということです。やはり、そこには、楽しさの魂が入っているからと思います。ジブリの「となりのトトロ」に出てくる、メイのはしゃぐ気持も、その楽しさからでしょう。

 

長いこと忘れていましたが、僕もこの「楽しさ」を求めていました。それを僕は作りたい。限られた僕の能力と残された時間の中でそれを求めたいと思うのです。