言葉に依らない会話


言葉では伝わらないことがある

僕はずっとそうだった


人とは、本人と会って、

目を見て、雰囲気を感じて

会話ができる。


言葉が必要な事は理解している。

より多くの人、遠方の人、

そして広く社会に伝えるには

言葉によるしかない。


でも僕は、人とは、

「いち」対「いち」でしかない。

仮に遠方なら、電話の肉声だ。


面と向かい合う、

かろうじて肉声で伝え合うことで

分かり合えるものがある。


それに固執してしまっては

失ってしまうチャンスが多い事も

知っている。


でも、僕は、言葉だけではダメなんだ。

オンラインミーティングも僕には合わない。


面と向かい合う、

かろうじて肉声で分かり合える事、

それは人が発している波動だ。

僕はそれによって会話する。


でも、言葉だけで、

この波動を感じ合う試みがある。

それは詩だ、文章ではない。

文章で説明すると消えてしまうもの、

でも、詩であれば伝わるものがある。


本人が詩に託した想いと

詩を読んだ人が感じた波動とが

一致、あるいは同種であればつたわる。

でも一致するとは限らないのも事実だ。


そして言葉による伝えは、

これが限界なのだ。


だから僕は、

面と向かう事で広がっていくしかない。