夫婦の顔

今年のノーベル化学賞に、リチウムイオン電池を開発した吉野彰さん(71)が輝きました。日本人のノーベル賞受賞は27人目で、化学賞は8人目となります。この技術は高い電圧と小型軽量化に成功し、携帯やノートPCや電気自動車の電源となっています。

 

今回に記者会見で吉野さんが言われていましたが、マラソンのような長い道のりだったという事です。その長い道のりに耐えられたのは、必ず解はあるんだという希望であったとの事です。長く先の見えない不安と戦うにこれしかないのでしょう。本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございます。

 

さて、今回のさらに印象的だったのは、夫婦での会見でお二人のかよく似ていることです。特に笑った時の目や口元などそっくりです。長年連れ添って来たおしどり夫婦は顔が似てくると言われますが、まさにそれを証明しています。

 

お互いの癖や感じ方を学びあって、身体に染み込んでくると似てくるのでしょうか。苦しい時、喜びの時、写しあった互いの顔が似てくるというのは、何とも神秘的なことでしょう。僕はそれが笑顔に多く反映される気がします。お二人の幸せな顔を見るとつくづくそう感じました。

 

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2019吉野化学賞