選挙人投票の行方とこれからの世の中

12月14日は、選挙人による大統領選出投票がおこなわれた。選挙不正で訴訟が起きている6つの激戦州、ペンシルバニア、ミシガン、ジョージアウィスコンシンネバダアリゾナでも投票が行なわれた。いずれも民主党が知事なので、不正と言われようが、獲得した民主党の選挙人による結果を連邦議会に送ることを決めた。

 

ところが、この6州に加えてニューメキシコ州の合計7州の共和党議員団が、まだ係争中で選挙人が確定していないという理由で、共和党の選挙人による投票結果も連邦議会へ送ることにしたのである。ニューメキシコの5票も合わせて合計84票が、ダブルで送られるという前代未聞の事態となっている。このダブル投票自体は、1960年のケネディニクソンの時にも行なわれており、おかしいことではない。しかもこの前例は民主党が作ったものだ。しかし、選挙結果を左右する、しかも大規模不正で犯罪性も問われる事態は初めてである。

 

さて、この異例の事態は、あの監視カメラによる選挙不正が公開されたジョージア州から始まった。民主党ジョージア州知事は、それでも不正はなかったとして、民主党の選挙人の票を送ったのだ。これに対し、共和党議員団が、不正による係争中で選挙人は確定していないとして、共和党選挙人の結果も送ったのだ。これは大きな反響を得て、上記7つの州の共和党議員団が、共和党選挙人の結果も送ったのだ。

 

このきっかけを作ったジョージア州共和党議員団の、勇気と決断は賞賛に値する。テキサス州が、憲法違反があったとして、ジョージア、ミシガン、ベンシルバニアウィスコンシンの4州を最高裁に提訴したことに続き、眠れる共和党議員団も、ようやく目を覚ましたといっていいと思う。

 

これら全て、トランプ支持の輪が広がっている事に支えられての事だ。そしてそれは、世の中がおかしいと思いつつも、真面目に人生を続けてきたサイレント・マジョリティ、つまり誠実な静かな大衆が、声をあげ始めた事がベースとなっていると思う。権利を主張することに長けたノイジー・マイノリティをサイレント・マジョリティが抑え始めたとも思える。これから、真に思いやりのある社会が創られることを期待する。