現在の混乱は情報の封鎖が原因、真の民主主義を

アメリカの報道を見ていると、世論は全く二つに分かれています。そしてその両者はもはや決して和合することはないと思われます。国民が真っ二つに分断されてしまったのです。人間という動物は、イメージでこの世を見る生物であり、一旦作られたイメージは、簡単には変わらないのです。

 

黒いと言われている物を持ってきて、それが光った瞬間"だけ"をみせて、「ほら、こんなに光っているでしょ。黒くはないんです」と言い続けたら、黒ではないとイメージするようになるのです。そして、黒いそのままの姿をみると、「これは真実ではない。」と思うようになるのです。「これは嘘だ!」と叫ぶようになるのです。

 

ナチとか、共産主義とか、そのトップは誘導したいイメージだけをガンガン宣伝し、国民を「その」気にさせてコントロールしてきたのです。人類は、この過ちを繰り返してきました。このやり方は、戦争前の日本もそうだったかもしれません。

 

何が過ちだったのでしょうか?真実を伝えたら、面倒なことが起きると考えて、情報を隠蔽した事が間違いだった。そして、国民を誘導し、気がついたら真実を伝える時期を逸してしまった、というのが真相ではないでしょうか。

 

隠そうとした動悸が、善意のものであれ、悪意のものであれ、結果は同じ事、つまり真実を語れなくなる、ということです。

 

天意は人智をはるかに超えたものです。ましてやそれが、悪意から出発したものであったら、なおさら天は許すはずがありません。その隠蔽しようとした、嘘の原点は必ず白日の下に晒されます。悪意の嘘をつくものは、ますます隠蔽しようとし、結局はその膿は中から突き破って出るしかないのです。

 

今のマスコミの状況はまさにこれだと思います。もはや人類は過去の人類ではありません。これほど情報が世界を巡る時、情報が隠し通せるのも過去のことです。そして、何より、人々が、考えを持ち、一部の人間の意のままになることもなくなっているのです。

 

マスコミは、もはや隠蔽は出来ないことを悟り、隠蔽は罪であったことを言うべきでしょう。もしそれが出来ないのであれば、そのようなマスコミは無くすべきだと思います。それこそ、真の民主主義のスタートだと思うのです。