美しい歩き方

朝の通勤で駅から職場に向かう通路で、時折気になることがあります。それは人の歩く姿です。その中で特に気がつくのは脚足です。歩き方が綺麗でないのです。ガニ股であったり、足先が外に向いていたり、見るに耐えないこともありるのです。ズボンの場合はある程度緩和されますが、スカートで足下が見えている場合は防ぎようがありません。

 

ファッションショーのモデルの歩き方の様にやってくれと言うのではありませんが、歩く時は股を広げず、一直線上に足先が進んでいって欲しいものです。歩き方なんかどうでもいい、とにかく目的地に着けば良いという感覚は、昔の日本人ではありません。この点も、西欧文化の合理主義的な感覚が大きくなった結果でしょうか。

 

そのむかし、歩くこと以外にも、食べること、話すこと、ちょっとした仕草にもこだわりを持ち、単に目的を果たせば良いということはなかった。窮屈と言えばそうかも知れませんが、それは生き方そのものにも関係することでもあると思うのです。経過がどうであれ生きていれば良いというのではなく、その過程も大事にして生きていく、これが先達の残した生き方です。

 

僕自身も含めてですが、歩き方を見つめ直すことは、生き方にもつながってくるんだと改めて思いました。補足ですが、ズボンでは目立たなくとも、着物や浴衣でのガニ股は見てられませんね。