民主主義では平和は来ない

僕は今の世界を見て、民主主義の限界を感じています。民主主義とは、人民が自分の代表を選出し政治をやらせる、ということです。民主、つまり人民が主体なのです。そしてこれは、西欧にて、それまでの封建社会の王を斬首して勝ち得たものです。

 

確かにそれは進歩的でみんなのためと思われました。しかし、今の世界を見て、本当にそうでしょうかと思ってしまうのです。代表を選ぶとは、自分の利益を主張してくれる人を選ぶということです。それは一見正しいことです。

 

しかし、世の中で力を得て裕福になったらその人たちは自分の利益を守ろうとするでしょう。そのために、お金を使い、政治機構を使い、マスコミでプロパガンダし、大衆を自分がしたい方向に導くのです。力のない民衆は、それに従って代表を送り続けます。

 

そして、気が付いた時、一部の裕福な階層に世界が支配されていることを知ります。いや、そんなこと知ることもできないくらい必死に生きなくてはならない階層が出来てしまうのです。もう政治をあきらめ、なるように任せます。そうすれば益々、裕福な階層の政治世界になっていくのです。

 

意図するしないにかかわらず、今の世界、特に日本はそうなっています。確かに多くの人が目覚めれば、政治体制をひっくり返せるかもしれない。でも、それは大変なエネルギーが必要となることなのです。山本太郎に期待をし、応援していますが、今の日本を見ていて、多くの日本人は洗脳されてしまってなかなか元に戻れないように思えます。僕たち日本人は、北朝鮮の「金王朝」の洗脳を笑いますが、日本人そのものが、「戦後の民主主義」という洗脳に染まってしまっているのです。いや、明治維新以来の「西欧先進文化」の洗脳に染まっているのです。

 

僕たちはもう一度考え直さなくてはいけないと思う。西欧で始まった「民主主義」は本当に正しいものなのかということをです。欧米の「力」に圧倒されて、自分自身を忘れ、その思想を必死に取り入れた日本でしたが、今の民主主義は本当に自分たちのためになっているのか考え直すべきです。民主主義に代わる僕たち日本人の思想を作るべきです。