現代の危機を乗り越えるために

コロナ関連のYoutube発信は新たな段階に入った気がしています。

 

今まで、真実を発信していこうとするいくつかの発信が続いていました。その姿勢は誰でもが確認できる資料に基づいて、初心者にも分かるように解説をしています。及川幸久氏、武田邦彦氏、妙佛氏などは、僕がよく参考にしているYoutuberです。沖縄の我那覇真子氏、京都大学藤井聡氏、兵藤正敏氏、風花未来氏、与国秀行氏なども、自分の立ち位置をはっきりさせて発信されています。

 

これらは、現実を直視し光を当てていく手法で、今の僕たちを理解していこうとしています。そして、問題点や批判を発信し、世の中の変革を進めようとしています。ただ、僕はこのやり方の限界の様なものを感じていました。そんなん中、哲学入門チャンネルというYoutubeに注目しています。それは、単に現象を捉えるのではなく、本質に迫ろうとしているところがあるからです。とは言っても、人間とは何かといった根源的な問いというより、資本主義とは何か、コロナウィルスの社会的影響とかいった、現実を一枚皮剥いた状況を見て行こうとしているようです。

 

この観点はとても有効で、ただ批判するにではなく、次の建設的な議論につながっていくものと思うのです。現実世界を上から見るというのではなく、内側から見ていこうとする姿勢だからです。上から、すなわち、表面から敵を攻撃しても、相手はそれに対抗した戦略を講じてきます。しかし、その内側から仕組みを暴いていくと、敵は対抗できなくなるのです。何故なら、足元を揺らしてしまうものだからです。

 

表から攻撃するのを前者、内側から暴くのを後者とすると、前者の方が圧倒的に多いです。前者は、情報をさらに深く掘り下げ、問答無用の形で迫りつつあります。これはとても大切で、これからもどんどん深掘りが必要です。しかし、掘れば掘るほど、相手も詭弁を使ってでも対抗してきます。だから、からめてからの戦略として、後者の様な、その詭弁の下にある地中に潜って爆破していくことが必要です。

 

世の中を変革していかなければならない事、今の社会が構造的に限界にきている事は誰の目にも明らかです。しかしこれを成し遂げるには、上と下と両方から現代の悪を追い込んで行かなくてはならないと感じています。

 

もう70年以上前に書かれた、ナポレオン・ヒルの「悪魔をだしぬけ」も、この後者の戦略にあると思います。それによると、悪魔は、その本質を見抜かれたら、たちどころに消滅するものなのです。しかしその論法は、あまりに人間の本質に迫るもので、もう少し現実の仕組みに近づくことも大切と感じていました。ですから、この哲学入門チャンネルの登場は、我が意を得たりという感じです。

 

ともあれ、コロナウィルスの登場で、現代の悪魔がその行き場を失うのは、時間の問題と思っています。しかし、その後の方向を定めるためには、しっかりと本質を明らかにしていかなくてはなりません。僕はその様に感じています。