知の構築

僕は、3年ぐらい前からあるプログラムを作っています。そのきっかけは、歴史を勉強して、史実を整理して、しっかりとものが言えるようになろうと思ったからです。具体的なテーマは、反日感情の要因のひとつである南京大虐殺でありました。どうしてそのような考え方ができてきたのか、知識を整理しなくてはならないと気がついたのです。

 

史実を整理するときに基本となることは、歴史上の人物同士の関係です。プログラムで最初に考えていたのは、人物の生年没年を線で表し、どういう関係があったかを追記していけるようなものです。プログラムの基本はC#で、UWPというMicrosoftが推奨している記述方式であります。これによるとPCでもスマホでもプログラムを共通に使えるのです。最初の2年間は、プログラム記述の学習でした。それがある程度目処がついた頃、改めてどんなプログラムにしたらいいか考え直し始めたのです。プログラム開発の用語を使えば、詳細設計の目処がついたとき、改めて基本設計をやり直し始めたという事になります。

 

知識の構築を助けるプログラムにはどんな機能を持たせたらいいのかということです。その事に1年も時間をかけています。ようやく考えがまとまってきました。歴史上の人物はもちろん、国や組織や、戦争や会議や事件や、更には山河や半島、海洋まで、固有名詞となりうるものをキーとします。最初、人物と事件と地球上の大陸まで、同じ基本のデータと考える事に違和感を覚えていました。しかし、「これら宇宙上の存在は、全て『氣』というものを持っている」という、日本古来の考え方を採用しました。八百万の神という万物に霊が宿っているという考え方です。そう考えると、生き物も山や河も同じなのだと氣がついたのです。だったら、戦争や事件も、そこに何かの力が働いていたんだと、考える訳です。

 

氣とは宇宙にある力のようなものです。これが動くと、いろいろな結果ができる。力が力を生み、その連鎖が歴史と考える訳です。そして、その力と力、すなわち氣と氣の関係をもう一つのキーとするのです。仏教でいうところの因縁と同じような意味合いです。そういうふうに考えると、世の中、更には地球上の変化はみんな同じなのです。プログラムとしては、原因となる個別のキーと、その個別のキーが持っている力の働きによってできる関係性をもうひとつのキーとするのです。こうすれば、すべてのものを同じ仕組みで考えることができます。

 

このように構成された力と関係性を、歴史上の人物や出来事でグループを作れば、歴史の理解がしやすくなると思うのです。具体的には、最近の話題である、「森友事件」とか、「武漢ウィルス」、更には「太平洋戦争」、そして「新居戸部稲造」「李登輝」などの人物も一つのグループと考えるのです。

 

また、時間のスケールも大切です。地球の時間軸に比較したや、人類の時間はほんの一瞬です。ましてや「森友事件」「武漢ウィルス」なんて存在すらわからないものです。でも、個々の事象はとても悠久の存在でもあるのです。このスケール感も、歴史を理解する上でポイントになります。

 

もう3年もかかっています。いつ完成するかはまだはっきりしませんが、智を構築するという観点で、プログラム構築は役立っています。